

HOW TO MAKE SOUND EFFECTS
効果音を探すのをやめ、
あなた自身で効果音を作ってみませんか?

THEME 効果音を”構造”からモデリングする!
~アサルトライフル M4A1編~

写真はもちろん実銃ではなく、M4A1というアサルトライフルを模したエアガンです。弾こそBB弾ではありますが、「実銃とほぼ同じ重さ」「金属素材の質感」「ボルトキャッチなどのM4A1と同じ機構」などホンモノにかなり近い特徴を持っています。今回はこのエアガンを通して、"アサルトライフル(M4A1)の音作り"をご紹介します。
アサルトライフルの音はどんな音で構成されているのか?
銃を手に取り、弾を発射するまでには銃特有のいくつかのプロセスがあります。それぞれのアクションを効果的に音で表現することで銃のサウンドらしさを強調します。アクションの流れは次のとおりです。
-
銃を手に取る
-
マガジン(弾倉)をセットする
-
チャージングハンドルを引いて初弾を装填する
-
銃を構えてターゲットを狙う
-
セーフティレバーを解除する(4とほぼ同時タイミング)
-
トリガーを引いて発射する
-
排莢されたカートリッジが地面に落ちる
このようなプロセスを経て弾は発射されます。各部の名称などは初めて聞くようなものもあると思いますので、写真も交えて後述しますね。また、これは初回の流れですが弾を撃ちきったあとは少し流れが変わります。
-
弾を撃ちきる
-
空のマガジンを抜く
-
新しいマガジンをセットする
-
ボルトキャッチを叩いて初弾を装填する
-
銃を構えてターゲットを狙う
-
トリガーを引いて発射する
-
排莢されたカートリッジが地面に落ちる
初弾の装填の仕方が違いますね。ボルトキャッチという機構がないものもあるようですが、M4A1ではこの機能が搭載されています。これらの音を再現することでアサルトライフルM4A1の音をモデリングします。それでは一つ一つ作っていきましょう。
1.銃を手に取る効果音を作るには?
まずは銃を手に取る音を作ります。単純にエアガンを手に取るだけでも良いのですが、そうすると次のような迫力のない音になりがちです。
▼エアガンを単純に手に取った音
FPSのゲームなどで銃を拾うアクションは、素早く手に取るイメージなので多少アクセントが欲しいところです。銃のカチャッとした音を強調するために、わざと銃を勢いよく揺らしながら取りましょう。そうすると、次のようにガチャガチャ感が出て「勢いのある音」になりやすいです。また、このとき手袋をしながらすることもポイントです。激しく揺さぶるには素手だと痛い部分もあるので、手袋をすることで気にすることなく揺さぶることができます。
▼エアガンを揺らしながら手に取った音
これで銃を手に取る効果音ができました!

2.マガジン(弾倉)をセットする効果音を作るには?
次にマガジンをセットする音を作ります。マガジンとは弾倉のことで、このなかに前もって弾を何十発も装填しておくことで連射や弾の入れ替えがとてもスムーズにできるんですね。ちなみにマガジンというと雑誌がまっさきに浮かぶのですが、もともとの語源は「倉庫」という意味らしいです。面白いですね(笑)

このマガジンはエアガン用なので中にBB弾を詰める形ですが、「ホンモノ同様のスチールプレス製アウターケース」と書かれていたので質感は実銃と同じようです。ただし、BB弾をつめるとカラカラと余計な音が入ってしまうのでマガジンは空にしておきます。
では、この状態でマガジンを挿してみましょう。何度か繰り返したなかで良い音だったのがこちらです。