HOW TO MAKE SOUND EFFECTS
効果音を探すのをやめ、
あなた自身で効果音を作ってみませんか?
ビシュッ!デフォルメされた斬撃効果音の作り方
剣で斬りつける、刀で斬りつける、といった斬撃表現は映画やアニメ、ゲームなど様々なシーンで活用されますが、そのどれをとっても「実在しない音」で表現されます。ここでは、アクションゲームでよく見られるデフォルメされた斬撃効果音の作り方をご紹介します。
打撃音を急激にピッチ変化させるのがポイント
ポイントは打撃効果音をもとに急激なピッチ変化をかけることです。DAWや波形編集ソフトを使ってピッチカーブを細かく設定する方法と、DJのスクラッチのようなアナログ的な手法でピッチ変化を起こす方法を試しましたが、ここではスクラッチエフェクトを使った方法でご紹介します。
スクラッチの動かし方で質感を変える
スクラッチを「押してすぐに戻す」「押したり引いたりを繰りかえす」など、スクラッチの動かし方で斬撃音の質感を変えることができます。また、動かすスピードを遅くすると「重たく」、速くすると「軽い」斬撃音になります。
作り方の流れは下記の動画で聴くことができます。(約2分18秒の動画)
DJコントローラーがおススメ
スクラッチはマウスで操作するよりもターンテーブル付きのDJ用コントローラーを使うと便利です。スクラッチの動作をそのまま直感で操れるので効果的です。
DJコントローラーでスクラッチする様子は下記の動画でご覧ください。(約35秒の動画)
BEHRINGER CMD Micro USB2.0 DJ・MIDIコントローラー
感圧式コントローラーもおススメ
さらに、感圧式のコントローラーも効果的です。感圧式のコントローラーでは押し戻しがワンアクションで行えるので、DJコントローラーよりも楽に表現ができます。ここではExpressive E社の「touche」を使っています。
コントローラーのプレートの押し込みで、スクラッチの動きを代用することができます。
同じようなことはターンテーブルつきのDJコントローラーでも可能ですが、
斬撃音のような素早い押し戻しの操作が必要な場合は、
こちらの感圧式のコントローラーのほうがより効果的に感じました。
理由としましては、
・押し込みの深さが浅いので、素早いスクラッチが操作が可能
・押し込みのスピード調整がターンテーブルよりも調整しやすい
・押し込みの揺らす動作も素早くできる
ということです。
感圧式コントローラーでスクラッチする様子は下記の動画でご覧ください。(約30秒の動画)
Expressive E Touché トゥシェ タッチスタイル・シンセサイザー・コントローラー
ドップラー効果を利用する
ドップラー効果を得られるエフェクトを使うことで同じようなピッチの急激な変化をつけることができます。
ドップラー効果を利用して作る流れは下記の動画でご覧ください。(約18秒の動画)
いかがだったでしょうか?
FL studioには動画でご紹介したスクラッチエフェクトが無償で付属していますので是非活用してみてください。
効果音メモ
もっとグロテスクに!もっと金属的に!など欲しい装飾イメージがある場合は、ここで作成した素材をもとに要素を付けくわえて調整していきます。
OGAWA SOUND:小川
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