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THEME 爽快感につながるジャンプ音の作り方

アクションゲームにおいて「ジャンプ音」は非常に重要な効果音です。なぜならジャンプ動作は、遊んでいるユーザーが直接ボタン入力で行う動作であり、その使用頻度も高いからです。このジャンプ音が気持ちいいと、ユーザーはキャラクターを操作している感覚を強く感じることができ、ゲームの爽快感にもつながります。今日は、こうしたジャンプ音を"どうすれば爽快な音にできるか?"私の考え方をご紹介したいと思います。

ジャンプ音は単なる装飾音ではない

一般的な認識では、ジャンプ音といえば「ヒュッ」「シュッ」といった軽い雰囲気のものを想像します。キャラクターの絵もそんなに動きませんし、音も絵に合わせて軽い感じでつけたくなりますよね。しかし、ジャンプ音は単なる装飾音ではありません。なぜなら、前述の通りアクションゲームにおいてジャンプ動作はユーザーのボタン入力によって行われるからです。

 

私は、ユーザーにゲーム状況を判断してもらうための音を「情報音」、それ以外の音を装飾音、と認識していますが、アクションゲームにおけるジャンプ音は「情報音」です。情報音はユーザーに瞬間的に音でゲーム状況を伝える役割を担っています。

音の"アタック感"が爽快感に直結する

では瞬間的に音でゲーム状況を伝えるにはどうすればよいのでしょうか。

そのひとつの方法が、"アタック感"を強調することです。アタック感を強調すれば、音の立ち上がりが鋭く、素早いレスポンスを感じることができますので、ユーザーへ瞬間的に音を伝えることができます。

 

ジャンプ音の性質から考えると、アタックを感じさせる音は「地面を蹴る音」を付加することで補えそうです。ヒュッという空を切る音に加え、地面を「ドッ!」と蹴るような音を追加しましょう。

畳を踏む音をアタック音として使う

これまで何度かお伝えしてきたのですが、アタック音を強調する時はドラムのバスドラム、「ドッ!」というアタックのある音がいろんな状況で役に立ちます。打撃ヒット音や銃撃音、爆発音などアタック感を強調したい時に大変重宝します。ここではせっかくなので、身近に録音できるものとして、「畳を踏む音」を使いたいと思います。すこしイコライザーなどで低音補強してあげる必要がありますが、バスドラムと同じような効果が得られるのでおススメですよ!

▼畳を踏む音(イコライザー加工後)

畳を踏む音(イコライザー加工後) -
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ヒュッと、空を切る音はこちらをつかいます。

▼ジャンプして空を切る音

ジャンプして空を切る音 -
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この音は「竹を振った空振り音」と「衣服をバタつかせた衣擦れ音」を混ぜたものです。

最後に上記を2つを混ぜて完成させたアタックのあるジャンプ効果音がこちらです。

▼アタックの効いたジャンプ効果音

アタックの効いたジャンプ効果音 -
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▼ほかの足音と混ぜたデモサウンド(MOTION SFXより引用)

ほかの足音と混ぜたデモサウンド -
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いかがだったでしょうか?アタックを強調することでジャンプ音の印象が大きく変わりましたね。ユーザーはボタン入力した直後にレスポンスの速い音が返ってくることで爽快感を感じやすくなります。是非活用してみてくださいね!それではまた来週!

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効果音メモ

記事内では低音の効いたアタック音を例にしましたが、「重すぎる!」と感じる場合は低音を削ったりほかのアタック音に変えるなどします。(^^)

OGAWA SOUND:小川

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