花火の音を徹底再現!ゼロから作る花火効果音の作り方

まずはこちらの琵琶湖大花火大会で撮影した映像をご覧ください。とても華やかで綺麗な花火ですね!このような花火の音を再現するにあたって3つの特徴的な音をそれぞれ作り、最後に組み合わせることで再現してみたいと思います。

特徴的な3つの花火の音とは、

 

  1. ヒュ~!という笛の音色

  2. お腹に響くような爆発音

  3. 小さな爆発が連続的に起こる破裂音

 

この3つを作り組み合わせることで再現をしてみます。使う素材は身近にあるものばかりなので、だんだん花火の音になっていく過程は楽しかったです。それではさっそく作っていきましょう!

 

1.ヒュ~!花火の飛んでいく音を作る

花火といえば、花火が空へ飛んでいくときに「ヒュ~!」という音が印象的です。この音を聴くと一気に夏感がでて花火の思い出が浮かんできます。このヒュ~!という音ですが、花火玉が空を切る風切り音ではなく、特殊な"笛"が取り付けていられることをご存じでしょうか?だからヒュ~!と鳴る花火と鳴らない花火があるんですね。

ということで単純な発想ですが、笛から連想して「リコーダー」と「ホイッスル」を使ってみます。

再現のポイントは音程が徐々に下がっていく表現をすることです。

 

ヒュ~という笛の音の音程が下がる原因は、おそらくドップラー効果によるものだと考えています。ピー!と音が鳴り続けながらものすごいスピードで上空へ打ち上げられるため、下で聴いている客席から距離が離れていくからです。救急車が通り過ぎるときにサイレンの「ピーポーピーポー」の音程が下がっていくのと同様の現象ですね。

 

この点を踏まえて、リコーダー・ホイッスルの音を鳴らしながら徐々に音程を下げることで再現します。

 

作り方の流れを下記の動画でご用意しましたので確認しましょう!(約2分30秒の動画)

リコーダーとホイッスル、ともにとても良い仕上がりですね!さらに下記のような使い分けをすると良いかもしれません。

リコーダー:周波数的に倍音が少なくピュアな音なのでデフォルメされた可愛らしい表現に合う

ホイッスル:周波数的に倍音が多く、より自然に近い音なのでリアルな表現に合う

2.「ドッフォン!」花火の爆発音を作る

花火の爆発音をイメージするときどんな音を想像しますか?

 

「ドーン!」でしょうか?

「パーン!」でしょうか?

私が気付いた爆発音は「ドッフォン!」です。実際の花火を間近で見たとき、花火の爆発音のあとに大気に響くような音が聴こえてきます。この遅れて聴こえてくる響きを表現することでよりリアルに花火の爆発音を再現できそうです。

そして核となる爆発音はなんと段ボールを使ってみました。

再現のポイントは段ボールの衝突音の音程を下げることと、リバーブの設定で響きを遅らせることです。

 

段ボールを落下させる音、叩く音、掴む音など段ボールの衝突音は3種類くらいを用意して、核になる音、アタックに使う音、響き部分に使う音、など役割を持たせて混ぜると再現しやすいです。マキシマイザーやコンプレッサーを使って音圧を稼いで、爆発の迫力を強化するのも忘れずに。

 

作り方の流れを下記の動画でご用意しましたので確認しましょう!(約5分11秒の動画)

3.「ザー!!」花火の連続破裂音を作る

3つ目に再現する音は花火の連続破裂音です。細かい花火の音が連続で爆発するときに「ザー!!」と聴こえるあの音ですね。あの音から連想したのが「粒」です。複数の粒を一気にこすり合わせる、衝突させるような音。そこから思い浮かんだ素材が、楽器の「カバサ」と「お米」です(笑)

カバサは手を当てて、ザッ!ザッ!と鳴らす楽器なのですが、これを擦りつづけると「ザー!!」という音が得られます。また、お米の粒をすくって「ザー!」と落とす音も使えそうだったので試してみました。

そのままの音だと音程が高すぎるので、再現のポイントはやはり音程をさげること。それからリングモジュレーターとレゾナンスを付加することで少し火花が散るような印象が出てくるのもポイントです。

作り方の流れを下記の動画でご用意しましたので確認しましょう!(約2分21秒の動画)

​完成! ヒュ~!ドッフォン!ザー!をまぜる

それではこれまでに作った、「ヒュ~!」「ドッフォン!」「ザー!」を観客の歓声音と混ぜてみましょう!

ネタばらし!!

さて、もうお気づきでしょうか!?ここでネタばらしです!!

いかがだったでしょうか!?

冒頭の花火映像は、花火の映像だけを使用し、歓声音を除いてすべての花火の音がここでご紹介した音で構成されていたんですね!

もし最初の動画で何の違和感もなく”ダマせていた”のならとても嬉しく思います(笑)

今回の効果音記事は楽しめて頂けましたか?

もし面白かった!騙された!という方は是非記事をシェアしてくださいね!(記事制作の励みになります!)

花火の効果音の作り方を1つにまとめたYouTube動画はこちら!

効果音メモ

​ここでご紹介したように、音を作るときは最初に擬音をイメージするととても効率的に作ることができます。そしてその擬音を表現するためのテクニックを蓄積していくと、どんな音にも対応できる可能性がありますよ!

OGAWA SOUND:小川

今回の記事はいかがたっだでしょうか?効果音について少しでもご興味や関心を頂ければ大変嬉しく思います。また、OGAWA SOUNDでは効果音に関する情報をメールマガジンにてお届けしています。

もし「効果音情報メールマガジン」を初めて知ったという方は、下記の「効果音情報を受け取るには?」からご登録ください。

「わかりやすさ」「シンプル」「おもしろい」をモットーに書いた記事の更新通知や、効果音の素材集などの情報をメールにてお知らせさせて頂きます。

それでは次回の「効果音の作り方記事」もお楽しみに!

​花火効果音素材集 Fireworks SFX(仮)

▼ここでご紹介した音や、実際の花火の音を収録した花火効果音素材集を制作中です。販売開始の際はメールマガジンや各SNS、販売サイトにてお知らせしますのでお楽しみに。

OGAWA SOUNDとは?

効果音専門制作

 

OGAWA SOUNDは、効果音を「お客様の感情に直結する、重要な要素」と考え、効果音を専門に受注、作成しております。また、”効果音の重要性”をクリエイターの方にお伝えしたいと考えています。

個人情報について

ご登録頂いた情報は、OGAWA SOUNDからのメールマガジン配信に利用させていただきます。

 

収集した個人情報は、同目的の範囲内で利用しており、お客様の事前承諾なしに目的外利用や第三者への提供は行いません。

 

また個人情報に関する不正アクセス、紛失、改竄、漏洩を防ぐための適切な処置を行います。

各SNSでも効果音情報を配信中!
CONTACT

OGAWA SOUND

 

小川 哲弘

 

大阪府枚方市御殿山町6-9 ベルフラワー御殿山204号

 

Url: http://www.ogawa-sound.com/

 

Tel: 090-5664-1321

 

Mail: ogawa@ogawa-sound.com

Copyright(C)2012-2019 ogawa sound.com All Rights Reserved.