

HOW TO MAKE SOUND EFFECTS
効果音を探すのをやめ、
あなた自身で効果音を作ってみませんか?

THEME 効果音の音質をクリアにする方法②
~ノイズプロファイル編~
野外で録音を試みた時、必ずといっていいほど「ノイズ」が混入します。例えば、鳥の鳴き声を録音する時には公園やお寺などに出向きますが、木々の葉がゆれて「カサカサ」「サー」といったノイズが入ったり道路が近ければ車の走行音もタイミングによっては録音されてしまいます。
今日は、こういったノイズをできるだけ除去できる方法として「ノイズプロファイル」という方法をご紹介します。前回のイコライザーを使った方法よりも簡単な上にキレイにノイズ除去できるのでおススメです!
1.素材の用意
まずはノイズの混じった素材を用意します。ここではさきほどの例でもあった、「鳥の鳴き声」を用意しました。お寺で録音したそのままの音がこちらです。
※聴き取りにくい場合はヘッドフォンをしていただくか、音量を上げていただくと分かりやすいです。
▼お寺で録音したウグイスの鳴き声
▼お寺で録音したウグイスの鳴き声(波形)

木々がゆれる「サーッ」という音がノイズになって耳障りです。この素材から「ウグイスの鳴き声」だけを取り出すことができるのでしょうか?
2.ノイズの分析と除去
ノイズプロファイルの手順は簡単です。
-
ノイズとなる部分を選択して分析する
-
分析したデータをもとにノイズを減らしていく
これだけです。
ここではFL STUDIOを使いますが、無料波形編集ソフトのAudacityなどにも同様の機能がありますのでそんなにめずらしい機能ではありません。
それではもう一度波形をよく見てみましょう。
▼波形の区分け

前半がウグイスの鳴き声とノイズが混じった部分、後半がノイズ部分のみという分け方ができます。この後半部分のノイズ部分をノイズプロファイルの分析対象とします。このとき必ず気をつけることは、ノイズ以外の音が含まれないようにすることです。少しでも鳥の声が混じっていると、あとでキレイにノイズ除去できない原因になります。
それでは、ノイズ部分を指定してノイズプロファイルを実行していきましょう!
▼ノイズ部分の範囲指定

▼ノイズプロファイルで分析開始